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Monday, February 28, 2011

シティーリペア 第二章


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マーク・レークマン Mark Lakeman
今回の【アメリカ北西パーマカルチャー集会】の基調講演者は、ポートランド(オレゴン州)におけるシティーリペア創立者であり建築家でもあるマーク・レークマンさんでした。
僕が初めて『シティリペア』たるものを耳にしたのは、学生時代にオーガナイズしていた「持続可能な生活の教育学」という学生主体のセミナーでマークさんが講演をしてくださった時です。

素晴らしい活動家は世界にたくさんいますが、マークさんは傍聴者を引き込んで新しい世界観をもたせる力を持っています。歴史、文化、現代社会を見つめ直す旅の庶民的カリスマ・ガイドのようでした。われわれの多くが忘れてしまった『村人』としての人間性を思い出させ、公共の場が削ぎ落とされローマ格子状の町と化してしまった現代の『村』のものがたりを彼は切実に訴えます。一般的に、地主の利益や、土地と人々のコントロール(管理)を目的にデザインされた町には、人々の繋がりを育み支える公共の場が設けられていません。
「公共の場は住民を繋げる糊」だといいます。実際、道路を見回してみるとどうでしょう、同じ町で生活をしている多くの人が礼儀正しく速やかにお互いを避けてます。

「・・・中心地が無ければ、住宅地は社会からの心地よい避難場であるかもしれませんし、住民は互いにフレンドリーに振る舞うかもしれませんが、人を結びつける何かがやはり欠けています。共有経験、偶然の出会い、共通の土台、私の家でもなくあなたの家でもない、私たちの共有の場という接着剤」。公益の為に働くコミュニティーは大抵住民が集まれる場がある、そうジャーナリストのグリーンズバーグ氏が書いています。*

最近、中東の反政府革命運動が流行っていますが、アクションや報道が集中しているのはやはり首都などにある公共広場ですね。サンフランシスコなどで参加したデモや「本当にフリーなマーケット(無銭市場)」などもやはり町の中心にある公共広場で行われていました。60年代のバークレー学生運動に習った大学関係者が、僕の母校カリフォルニア州立サンタクルーズ校をデザインした際、中心的な広場をもうけない事で大学の経営を妨ぐようなデモをしにくくしたと聞いた事があります。実際、僕が学生の間は(2001~)実行力のある活動家が沢山いて、反戦、大学従業員の権利、大学費の引き上げ、講師のリストラ、授業数の削減、などと毎月の様にデモがあったものの、インパクトの高い中心的な場がなく苦労していました。デモだけではなく教育プログラムや様々な団体のアウトリーチ活動も困難でした。


プレイスメイキング Placemaking(場所づくり)
そのような現状を変革及ぼすのがプレイスメイキングです。
「プレイスメイキングとはコミュニティーのニーズや資源、文化や歴史、小気候や地理をベースに、共有のビジョンを作る活動を指します。プレイスメイキングは物理的な場を作る事と同じくらい、精神的な所有権(責任感)を持ちスペースを取り戻す活動を指します・・・素敵な場所は利用者によって作られます。専門家はコミュニティーであり、プロはリソースとしてサポートしてもらうのです・・・プレイスメイキングは社会の深い問題に取り組みながら参加型民主主義に貢献するものです・・・犯罪、不安定な地域経済、崩れていく教育システム、家庭崩壊、ホームレス、差別、環境汚染、グリーンスペースの減少などという都市の問題を孤立した状態で取り組む気には中々なれません。しかし、私たちの個人差を超越する共通の場に立つ事によって、繋がりの無い現状を大きく変化させ、結果的に何でも可能なんだという力を与える環境を作り出すのです。」**


シティリペア City Repair
愛知東邦大学経営学部地域ビジネス学科教授の岡部一明さんがシティリペアについて上手にまとめた記事を見つけたので、関心のある方は下のリンクをクリックして参照してください。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~okabe/sjohnson/CityRepair.html

僕なりの付け足し。
マークさんはシティリペア草の根運動と、その活動をサポートする同じ名前のNPOを区別していました。
NPOの役割は、都会のスペースを取り戻しコミュニティーの為の場を作ることを可能にするために活動しています。集会やイベントを開催して、よりコミュニティー中心で、エコロジカルに持続可能で、美しい地域に変身させる為の手助けを行っています。トランジションタウン運動の様に、文化、経済、コミュニティーに関する意思や政策決定の地域化を推進しています。NPOの構造も工夫がされていて、自分たちの事をNPOではなく「組織的活動」と称します。ボランティアから成る分散(非中央集権)共同体だそうです。いわゆる「無秩序組織」(chaordic). この考えも中々深く、各活動家の自主性を保ちながら、個人の行動がシティリペア運動のミッションを果たしていることを守る為の工夫のようです。


今後シティリペアとの関わりを深めて研究を進めていこうと考えています。
実は、去年ゲストでブロックス・パーマカルチャー・ホームステッドに来た人がシティーリペアのオーガナイザーで、今年から一緒にブッロクスで研修生生活をすることになっています。ポートランドを訪ねた折に、彼が自転車を6輪も用意してくれ、シティリペア自転車ツアーを行ってくれました。さらに、元ブロックス研修生がマークさんとシェアハウスをしていた為、そこに泊まる事になったというなんともラッキーな展開でした!そのシェアハウス自体、大きなパーマカルチャープロジェクトになっていて、住んでいるメンバーは大体20代のシティリペア等の活動家達です。彼らとマークさんに忙しい中ちょっとだけインタビューもさせて頂きました。みんなとても優しくて寛容な人達でした。感謝。



マークさんの家の近くの交差点です。
交差点リペア第一号。
裸足でジャグリングを学ぶカナダからの活動家達。
カナダのビクトリアでシティリペアを始めるようです。

こだわってますね。
左が24時間のティーステーション。
近所の人が常にお湯、ティーバッグ、きれいなマグを準備しています。
コブのベンチも芸術作品ですね。
屋根の中心はサンルーフになっていて、その周りはリビングルーフ(生きている屋根)です。
その裏は果樹などが生えていています。
ベンチの右に見える車がティーホース(茶馬)だそうです。
イベントなどで日陰を作る羽を広げて(今は畳んである状態)お茶を提供しています。
下のリンクはティーホースが活動している様子です。
http://www.neighborhoodnotes.com/images/posts/0/9/9376_o.jpg

こんな街角どおですか?
食べ物の森と竹やぶに囲まれた薪オーブンとベンチ。
ピザパーティーでもしたくなりますね。
住民がデザインして作った傑作。
因にここは都内の住宅地です。
私有地をコミュニティーに提供する心も素晴らしいですね。

オーブンもかなりこった作品です。
床のタイルアートもすごいですね。
感動が盛りだくさん。

オーブンの屋根でせっかく集めた水を流すのではなく
植物に与えています。
さすがパーマカルチャーオタク達。
オーブンにリビングルーフ!

人魚に誘惑されますね。
こういうベンチをもっと町中で見てみたいですね。手作り最高!
屋根、電気、メッセージボード、祭壇付きです。

シティリペアのボランティアで自転車ツアーをしてくれたサイモン君。来年一緒にブロックスで研修するのが楽しみです。この建物はシェアハウスの裏にあるもので、下がサウナとアウトドアシャワー、上が魔女の帽子でクッションがある子供と大人の遊び場みたいです。壁の模様は自然建築のコードウッド手法による物です。呼吸をする壁。もさもさぶどうも元気に生えていますね。

ガラス瓶を埋め込んだ素敵なコブの壁。

謎のオブジェ。
The Beeという地域のフリーペーパー用のスタンドらしいです。
不思議

Sunday, February 27, 2011

3/4 シティーリペアのプレゼンします!

トランジションタウン小金井カフェ/バー
日時:3/4(金)19:00~21:00
場所:新小金井駅前「ウエスト」

シティリペアとアーバンパーマカルチャー
楽しい市民による市民の為の町作り革命

国際金融経済や消費文化の問題が身近に感じられる様になった今、世界各国で市民が自分たちの手で社会の改善に取り組む運動が活発化しています。そんな中、トランジションタウンと似たシティーリペア運動(オレゴン州)がアメリカで注目を浴びています。パーマカルチャー活動を町中で解き放つ(発揮する?)事により住民がより心地よく、人と人の繋がりを育む、美しい町を作り出しているのです。市民の繋がりに重要なパブリックスペースが減り続ける中、プレイスメイキング活動で人が集まって繋がりあう「場」を取り返し始めています。交差点に色鮮やかなヒマワリ、街角には一休みできる人魚型のベンチ、そして住民が共有するピザオーブンやサウナ。全ては住民が協力し合って自分たちの手で楽しく作った物です。子供も芸術家、デザイナー、そして職人として活躍しています。町が住民化する新時代の一例です。


I will be presenting about City Repair and urban permaculture at Transition Cafe Koganei on March 4th starting at 7pm. The event will be held at Cafe West near Shin Koganei station. It seems like Transition Town Koganei has a good group of motivated people and they already have projects moving forward. See you there.

Wednesday, February 23, 2011

シティーリペア 1

(Picture downloaded from http://www.streetfilms.org/photos-from-village-building-convergence-intersection-repair/)

プロローグ Prologue
ある日いつもの交差点に向かうと、見慣れたはずの黒いアスファルトが明るい黄色やオレンジの巨大なヒマワリに塗り替えられていた。
交差点の一角に目を引く不思議なオブジェが置かれている。
屋根付きの人魚の彫刻??
人魚にもたれて若者が二人楽しそうに会話をしている。
なにより気になるのは、人魚のとなりでモクモク煙を吐き出している異様なカエル。
更に、交差点の反対側には傘付きのスタンドが・・・。その上にはホットポットらしきものが乗っている。ホットポットの隣に並んだマグカップをサラリーマンが手にして、スタンドの上にこれ又用意されたティーバッグでお茶を淹れている。そこに主婦らしき人も寄っていって、マグカップを手にとり、サラリーマンとなにやら笑い話をしはじめる。
なにか特別なイベントが催されているんだろうか。
人魚ベンチに座っていたエプロン姿の若者がふと立ち上がり、煙を吐いているカエルに近づいていった。口が扉になっていて、開かれた中がオレンジ色に輝いている。そこから取り出されたのはピザ?!なんとカエルはピザオーブンだったのだ。
若者は通りがかりの人にピザを紙皿にのせて配りはじめる。
ご馳走になろうと群がって来た人達は、わいわい会話をし始め、人魚の周りは楽しげなゲリラピクニックに早変わり。
とんとん、肩を叩かれて振り向くと、子供がニコニコしながらチラシを渡してくれた。『集まれ!シティ・リペア第3回目の村作り集会!』
今立っている街角に数種類のベリーやら果樹やら柳やらを植えて【食べ物の森】を生やすのだという。柳は今後バスケット作りなどの工作ワークショップなどで使うそうだ。
・・・って、一体どうなってるんだ?!まるで絵本のなかに踏み込んでしまったみたいだ。でもこれって夢じゃないよな。そう、これは、シティ・リペアという現実なのだ。

Friday, February 18, 2011

update announcement (Japanese parts)

アメリカ北西パーマカルチャー集会の記事を1/25日にアップデートしました。様々な情報を付け加えたので見ていない方は読んでみてください。

また、下のティクナットハン来日の記事に日本語の部分を付け足したので、お見逃し無く。

Tuesday, February 15, 2011

Thich Nhat Hanh Japan Tour 2011


I am happy to announce the 2011
Thich Nhat Hanh Japan tour!
(see below for more English)

禅僧・平和活動家・詩人のティクナットハンが日本に来日します!
彼の活動、教え、コミュニティー(エコビレッジ)は本当に平和を育んでいると思います。
生きる事、平和、共生について興味がある方には特にお勧めです。
彼は宗教を問わず、だれにでもどこででもできる、
一瞬一瞬を満喫する生き方の作法を教えています。
もう74歳なので日本に来るのは最後になると思います。
お見逃し無く!

4月29日から5月5日までいるようです。
個人的には講演だけではなく、色んな人と触れ合えるリトリートをお勧めします。
予約の必要もある様なので、詳細は下のリンクで、
http://thay.jp/

Wikipediaより:「ベトナム戦争中は、戦禍をくぐりながら、どちらの側にも立たず、非暴力に徹した社会活動を推進し、学校や病院を設立し、孤児た ちの社会的支援や、死体の回収などを行なった。またアメリカにおいてベトナム戦争の終結を強く訴え、詩や著作を通してアメリカ社会に禅を根付かせるのに貢 献した。その思想は、キング牧師に深い影響を与えました。」その結果、キング牧師は彼をノーヴェル平和賞に推挙しました。

僕が元々禅に興味を持ったのは、反戦活動やサステナビリティー活動を休み無く毎日必死で取り組んでいた頃の事です。体や周りの大事な人への気配りが忙しくてできなくなってしまい、平和の為に活動しているはずが誤って苦の種を植えていたのです。活動仲間に苛ついたり、相棒との時間をミーティングとE-mailで埋め尽くしまったり、「外」の問題ばかりに夢中になり自分の抱えている問題を避けていたのです。その上、平和の為の反戦活動のはずがやたら怒りを原料に過激なデモをおす仲間もいて、「権力」を象徴する全ての機関や人に敵対心をかき立ていて、なにか違うと感じていました。そんな事で悩んでいた時に、ティクナットハンの事を耳にして彼のベトナム戦争中の平和活動について読みました。彼の平和活動また彼が唱えている、平和活動はまず自分の「内」から始める事の大切さにひかれたのです

ティクナットハンの教えはとてもシンプルで柔らかく、深みがあるものです。誰にでも使える禅、そして実践できる平和活動が彼の教えの特徴だと思います。自分の信仰を変えずに、また自分の信仰を深める為に、マインドフルネスを実践して欲しいと言います。ベトナムの共産政府に追放されてフランスに亡命して以来、ティクナットハンは西洋で禅の教えを広める活動に取り組んできました。そこでカトリックを中心に、キリスト教徒としての信仰を深める為に役立つ禅の教えを唱えてきました。異教を否定せずに、仏教を宗教としてではなく、ブッダの教えを現代で実践できる形にして提供する所も魅力的だと思います。

I first saw him at a People of Color retreat at Deer Park Monastery in San Diego. I was deeply impressed with how he walked, sat, and drank his tea. He seemed to have "arrived" at each moment with complete calmness, while radiating peaceful energy to the audience. His teachings flow with eloquent simplicity and profound depth that can be practiced by anybody. Being peace……that is the title of the first Thich Nhat Hanh book I read and I resonate with that title as I live each day.

I took interest in Thich Nhat Hanh while I was at UC Santa Cruz mentally struggling with 9/11 and the Bush/Cheney middle east invasion years. At the time I felt it was important to work as an "anti-war" activist, but it was draining, scary at times, and endless. And, while I respected my fellow activist friends who spent their free time working hard to end the war, sometimes it seemed that ending war was a righteous cause where people channeled their anger, suffering, and attraction toward violence. That was when I began to see the distinction between anti-war activism and peace activism. I read about Thich Nhat Hanh, who had been a peace activist during the Vietnam war. He founded the School of Youth for Social Services (SYSS), a grassroots relief organization that rebuilt bombed villages, set up schools, established medical centers, and resettled families left homeless during the war. Since then, he has continuously worked for peace that all can benefit from and that was what lured me toward him.

The community that has been inspired from Thich Naht Hanh is also amazing. A unique mix of Vietnamese (many who were refugees) , Westerners, Buddhists, Catholics, atheists, spiritual non-religious people, etc. It is pleasant to share intimate space with such a mix of people, practicing and not-practicing mindfulness, and watering seeds of engaged peace. From my travels, I feel that Deer Park has been the most impressive living example of an intentional community that I have ever experienced. They do have challenges and drama, but they benefit from a committed playful seriousness to practice peace as a community. A model ecovillage.

There is a lot I can say about Deer Park, but perhaps the most important thing I can share at this time is an invitation to visit them and spend a weekend or a week (or few weeks). A short visit is like a vacation from the crazy world for a conscious breath of fresh air, and a long stay is a chance to experience a brilliant alternative culture and an opportunity to get to know yourself deeper. Unlike how most people imagine "zen", they are quite relaxed and sitting sessions are only twice a day, they have very few rules, and are quite accommodating for individual needs. Thich Nhat Hanh teaches that everything can be a meditation, sitting, walking, eating, brushing your teeth, urinating, etc. So usually you sit first thing in the morning, have a silent breakfast, working meditation (cleaning, gardening, maintenance), walking/hiking meditation, lunch, drinking tea and talking, sports, evening sit, and a not-so-silent dinner. Monday is one of my favorite days, Lazy Day. The practice is to relax and do nothing, something many of us have difficulty with (not to be mistaken with drinking or watching TV all day). The only scheduled item is a Happiness Meeting, where we gather to share our happiness/gratitude of the day or week, and play music, have long philosophical conversations, play games, etc.

ANYWAYS, if you are in Japan, Thich Nhat Hanh will be doing a few lectures and retreats from April 24. For details and reservation check out:
http://thay.jp/about_tour_2011/about-japan-tour-2011

If you're interested in peace, cultural regeneration, ecovillages, zen, spirituality, happiness, or living better, I highly highly recommend checking it out. And definitely talk to the various English speaking monks and nuns as they are deep, funny, quirky, not-so-deep, and generally interesting "normal" people.

I think there is a lot we can learn from him and his community of practitioners about how to redesign our culture and way of life.

BONUS
Here are a few pictures from Deer Park
This was a sunset we watched during the Wake Up! Youth retreat at Deer Park. "Wake Up - Young Buddhists and non-Buddhists for a Healthy and Compassionate Society, is a world-wide network of young people practising the living art of mindfulness." (from the Wake-Up website http://www.wkup.org/). Thich Nhat Hanh's monasteries have scholarships for young people that covers up to 80% of the cost to stay there. You can also try negotiating if you are poor, they are a compassionate community.

「ウェークアップ!」というマインドフル(心を込めて・一瞬一瞬を意識的?)に生きようとがんばっている若者達のリトリートで撮った写真です。殆どの人が20代でした。学生、平和活動家、大衆文化とうまく交われない人など様々な人達がいました。もともと、ウェークアップ運動はヨーロッパで始まり、今は欧米中心に活動している仏教徒や仏教徒ではない若者のネットワークです。詳しくはhttp://www.wkup.org/

(Click to see in better detail 写真にクリックすると拡大します)
I took this picture of Deer Park Monastery during a Lazy Day hike. Deer Park is surrounded by a nature reserve and those blue rectangles are solar arrays. Through the efforts of some conscious monks and lay people, they raised enough funds to put 3 sets of solar panels that generate 66-kilowatts! They are grid tied so they sell extra electricity to the municipality. They were also driving a bio-diesel car using the waste oil from the monastery, composting, gardening, native plant restoration, planting fruit trees, building doughnut berms around the fruit trees, digging swales, and last I heard they were trying to source more local organic produce. Yes, a modern day eco-monastery. Many of the efforts seem to happen because of specific people who are interested in these areas. One of my favorite American monks, Phap Luu and I had many discussions about permaculture and how to apply it to Deer Park and Plum Village (France).

数回ほどカリフォルニア州のサンジエゴ近くのディアパーク僧院に行った事があります。雨安吾で二ヶ月間僧院で生活した事もあります。自分を見つめる素敵な時間でした。その間に仲良くなった若いアメリカ人のお坊さん、ファップ・ルーとドイツ人のファップ・タムは環境問題に積極に取り組んでいました。66キロワットの太陽発電(環境問題となってしまう電池がいらないグリッドタイ式)を実現させたり、キッチンからでる使用済みの植物油をバイオディーゼルとして使ったり、浸食を防ぐ為にスウェールを掘ったり、果樹を植えたり、樹木の周りに保水力を上げるバームを作ったりなど様々な活動をしていました。ファップ・ルーとはよくパーマカルチャーのお話やマインドフルな活動家としてのあり方を話し合っていた事を思い出します。とても楽しく生きて方について勉強できる場所です。一般の人達による自然植生も行われていました。畑はベトナム人のお坊さんや尼さんが担当していて、僧院の皆さんでコンポストもしています。近々有機野菜を中心に購入する動きもあるようです。現代的エコ僧院。残念ながらプァップ・ルーとタムはドイツでの活動援助の為派遣されたとか。。。


Cooking beans and rice. Solar cookers that were utilized by a few Western monks but not by the Vietnamese monks or nuns (from what I saw). An important area for appropriate technology and introducing new ecological practices is to help make them familiar and appealing. Just because you give a cool tool doesn't mean people will use it. Culture is particularly important to consider in these circumstances. There were some interesting disagreements between the Western monks and the Vietnamese monks, such as cooking with MSG, white or brown rice, etc.

ソーラークッカーで豆とお米を炊いている様子。殆どの日が晴天なサンジエゴにはとても適切な適正技術(appropriate technology)なのですが、二、三人の欧米系のお坊さんしか使っていないようです。僕が見た限りベトナムからのお坊さんや尼さんたちは活用していませんでした。やはり文化的な違いが大きな要素だと僕は思います。欧米とベトナム人のお坊さんの間で意見の食い違いがいくつかありました。例えば、有機野菜を買うべきか、グルタミン酸ナトリウム(味の素)の使用をやめるべきか、玄米を中心に炊くべきかなど。食は特に教育、文化、社会的階級、個人のこだわりなどで大きく考え方が変わってくるので、難しい課題ですよね。キッチンが一番禅(マインドフルネス)の修行が厳しい場だと思います。でも、自分の執着や心に潜んでいる苦しみに芽生える種を引き出す大切な場だとも教わりました。
Big meditation hall designed by the abbot Phap Dung who had studied as an architect. There are monks and nuns from all different backgrounds, doctor, real-estate agent, military, composer, musician, activist, chef, boat-people (Vietnamese refugees), Buddhists since their teens, etc. Yes, I did hip hop/breakdance twice in the meditation hall. The last time was with the abbot who is quite the joker character. He says he is the laziest monk around....but he definitely has a lot of roles and responsibilities. The advice he has given me over the last few years has always been simple but powerful. That is sort of the theme of this practice. Simple and deep.

基本的に座禅は毎日二回です。男女混合で座るときは、上の写真の元建築家で現在はディアパークの院長ファップ・ユングが設計した大きなメディテーションホールで行われます。ここのお坊さんや尼さん達は色々なバックグラウンドから来ています。医者、不動産屋さん、米兵、作曲家、ミュージシャン、学者、活動家、シェフ、ベトナム難民など。彼らや僧院に通う一般の人達から禅だけではなく色んな事を学び合います。中国茶、ベトナム料理、パリとサンスクリット、囲碁、太極拳、ヨガ、音楽、ブレークダンスなど。不思議ですが、僕はこのメディテーションホールで二回ほどヒップホップとブレークダンスをした事があります。一回はジョーカー的な存在の院長もヒップホップの技を笑いながら一緒にしました。日本では考えられない無礼な行為でしょうが、彼らの目的は今の時代の文化とニーズに合わせて禅の教えを広めていく事です。禅寺のお坊さんや尼さんだけが禅的生き方をするのではなく、みなが実践できる範囲と自分が生活している環境でマインドフルに生きる事が大切なのだそうです。色んな抑圧と差別にあう低所得有色人種(非白人?)のアーバンユース(都市の若者)は精神病、薬物乱用、犯罪、ギャングなどに走ってしまう確率が高く、彼らにこそ禅の教えを伝えたいと考えているのです。ラップ、ロック、ブレークダンスなどを否定したり拒否するのではなく、広い心で受け入れてそこに禅の修行を交えるのです。かといって、なんでも好き勝手やって良い事ではないし、結局は自分がどれだけ真剣に取り組むかが成長につながるとディアパーク僧院で教えています。大切なのはできる限り意識をしながら一瞬一瞬を味わい、幸せな自分と世界を育む事ではないでしょうか?それは意識的な呼吸(呼吸法)から始まります。今どんな呼吸をしていますか?それに気付く事が最初の一歩だと思います。呼吸をしているという事は生きているという事です。

The Vietnamese monks are amazing at ping pong. Ping pong meditation. There used to be a monk that lived in Japan as a soldier and would organize volleyball games with the nuns. He also was a tea aficionado and we would go on long journeys of tea drinking and conversation.

Yes, its not your ordinary monastery, but their practice is real and solid.

ベトナム系のお坊さんは卓球がすごくうまいのです。集中しながらいっぱい笑って、勝ち負けに執着せず、修行と遊びの卓球禅。ただの遊びである事の方が多いかもしれませんが、その違いというのは「意識」にあるのではないでしょうか? ティクナットハンは座禅だけではなく、歩く禅(walking meditation)、歯磨き禅(teeth brushing meditation)、トイレの禅、運転の禅などいつでもどこでも禅/マインドフルネスを実践する事を教えます。

A few easy practices that I would like to end with.
簡単に実践できるマインドフルネス運動で今回のお話を終えたいと思います。

1. STOP once a day and take a few conscious breaths until you arrive to the present moment. You can do this randomly, at a certain time (eg 10:00am), when you stop at a red light, when you hear a bird chirp, anything you want. Just stop and breath until you are relaxed, you feel your feet on the ground, and experience each in and out breath. All you need is 1 minute a day, and a little bit of effort.

1。一日に一回は「止まる」こと。その時は何もせずただ意識的にゆっくり呼吸するのです。呼吸三回でも、5分でも、1時間でもいいのです。きっかけを自分なりに心の中で準備するとやり易くなると思います。例えば、10時に「止まる」為のアラームをかけたり、赤信号で意識的に呼吸を始めたり、鳥の鳴き声をきっかけにしたり。僕はたまにランダムに立ち止まり呼吸をゆっくり数回意識的にしてみます。なかなか気持ちがよいですよ!特に忙しい毎日を送っている人に「止まる」事は大切だと思います。止まった時に自分のその時の気持ち、感情、考えている事に気付く事も良い練習です。


*a picture from Plum Village France that says, "stop". フランスのプラムビレッジで撮った写真です。

2. Walk just a little slower than usual, or take slow walks every day. It easier when you don't have somewhere to go. One of my favorite songs that I try to share with everybody goes:

Happiness is here and now
I have dropped my worries
Nowhere to go, Nothing to do
No longer in a hurry

Happiness is here and now
I have dropped my worries
Somewhere to go, Something to do
But, I don't nee to hurry

http://www.youtube.com/watch?v=Q5kteKBfQ0I&feature=related

2。普段よりゆっくり歩いてみる事。目的地まで急ぐ歩き方ではなく、行き先も無く一歩一歩を大地と優しくキスをする様に歩いてみてください。これは意外と難しいのですが、マインドフルネスの良い練習になります。ディアパーク僧院でよく歌う大好きな曲があります。

幸せは今ここにあります
心配もしなくて良いのです
行く所も無く、やる事も無く
急ぐ必要がないのです。

幸せは今ここにあります
心配もしなくて良いのです
行く所があり、やる事もある
それでも、急ぐ必要がないのです。

3. Express your appreciations to others, especially those you very close with and those you have difficulties with. Appreciations without conditions.....like a donation into a donation box. Doing it is what is important.

3。感謝の気持ちを頻繁に伝える。特に、自分の大切な人や苦手な人へ。心を込めて無条件に感謝をすると気持ちよいですよ。素直に受け止めてもらえなくても、大切なのは感謝の気持ちを伝える事です。一日一回はやってみませんか?

Thanks for reading,
and may you enjoy each breath that keeps you healthy and alive.

Deer Park Monastery Website:
http://www.deerparkmonastery.org/

上のリンクはカリフォルニアのディアパーク僧院のホームページです。フランスのプラムビレッジには日本人の尼さん、チャイ二ムが修行をしています。僕が好きなお坊さんのファップルーとタムは新しく設立されたドイツの仏教適用ヨーロッパ機構で教えているそうです。機会があればお気軽な気持ちで体験してみてください。温かい心の面白い人達がいっぱいいますよ。

ブログを読んで頂いてありがとうございます:)
これからも宜しくお願いします。